色々思い出した日
遂にライさんも卒業してしまいました。
あっという間の時間でした。
結局私は何をできるようになって、何をしたのかとか、ほとんど頭には残っていない。
あったような、なかったような3年間でした。
薄すぎて、思い返すと眩しすぎる青空の様に思えた。
久しぶりに学校に行って、先生やクラスメイトに会ったんだよね。
嬉しかった。
それだけで泣いてしまった。
懐かしい優しさに直に触れた。
これを書いている今も、涙が溢れてくる。
正直、画塾にずっとこもりきりで心はとっくにやられていた。
心は霞んで、無感動になり、やがて課題をこなすマシーンと化していた。
ずっと辛かった。逃げ出して何もかもおしまいにしてしまいたかった。
一緒に学んでいたクラスメイトを、どれだけ妬み、見下していただろう。
受験が終わるまで、その妬みは続く。
自己嫌悪が最悪な状態だ。
自分が生きているのか、死んでいるのか、分からなかった。
でも、色々な人に会って沢山のことを思い出すことができた。
学校に行っていたこと。
そこで毎日何かを作っていたこと。
誰かと協力して何かを成し遂げたこと。
学んでいたこと。
ライさんは色んな人に色んなことを教えて貰った訳だけど、私はその恩義に報いたいし、なかったことには決してしたくないと思った。
それを更に私が誰かに教え、誰かの力になったのならば、それは、とても素晴らしいことだと思うんだ。
だから、もう諦めたりなんてしない。
忘れるなんて2度とごめんだ。
入試までもう少し、もう少しだけ、頑張ってみようと思った。
辛いけれど、苦しいけれど、未来のために、今を精一杯生きてみようと思った。
これは私なりの誓いで、宣言で、これからの私を決めるような考えだと感じている。
私が後悔しないように。
そして、誰かの喜びのために。
私はまた明日から、迷ったような顔をしながら、泣きながら何かを描いていくのだろう。
惨めで情けないんだろうけれど、歩みは決して止めないでいたい。
そんな私でいたい。
涙が昨日から止まらない。